怖い・・・お兄ちゃん・・・助けて・・・

膝の震えが止まらない・・・頭は真っ白・・・
早く家に帰らなきゃ・・・
帰り道、どうやって私は帰ったのかわからない・・・

何時間経ったんだろう…
電気もつけないまま、
ベッドに身を投げて、
何をするわけでもなく
ただじっと天井を眺めていた。

岡田くんが最後に怒鳴った声が
何度も頭の中でリピートされる。

「やっぱタクミさんなのかよっ」

お兄ちゃん…
お兄ちゃん…
お兄ちゃん…