マイハニー

お兄ちゃんが時計を確認した。
短針は11を指そうとしていた。


「ちょっとまだ早いけど、誕生日おめでとう」

「ありがとう」

「20歳、か」

「あの時のお兄ちゃんと同じ年だよ」

「そう、だな」

「20歳のお兄ちゃんって、もっと大人だと思っていたのに
自分がなってみると、そうでもないね」

「あれは、俺が大人になろうと頑張ってたからなぁ。
サヤは20歳にしては子供っぽい、よ」

「え~、それ褒めてないでしょ?」


グラスを合わせて、口をつける。
パチパチと弾けた炭酸が唇を刺激する。