「あぁ、ばっちり!!」



ニャハハと笑いながら
総ちゃんの問いに答えると
聖ちゃんは私の体から
スッと手を離す。



ソレをみて
満足したように微笑むと



「よろしい、では話を進めましょう」



総ちゃんはクイッとメガネを上げて
私達兄弟を至近距離に呼び寄せる。





「いいですか?裏帳簿を見つけるのにあまり時間はかけられません。」


「Oh!何でデスか??」


「当たり前でしょう。
あまり時間をかけると怪しまれます。」





そう言って
総ちゃんは勅使河原家の間取り図を取り出す





「いいですか?おそらくヤツラを欺くのにはせいぜい3日が限界です。ソレまでに何とかして裏帳簿を見つけられれば僕達の勝ち。
見つけられなければ…僕達の負けです。」





勅使河原家の間取り図を指差しながら、総ちゃんは私達に指示を出す。


「少々手荒なことは足がつかない限りは許します。何が何でも芹沢組と勅使河原の接点を見つけるんです!!」