「へ……?」




私は、いきなりの提案に少しびっくり。




だって、「カテキョ」って…?




家庭教師っていう意味だよね…?




塾が家に来てくれる、みたいな。




そこまで考え、少し頬を膨らます。




それじゃぁ悠ちゃんも、美織ちゃんが言ったように私には塾が必要って言いたいの?




…絶対絶対ぜーったい必要ないから。




「……いらない。」




私はそう言って、プイッとそっぽを向いた。




ちゃんと自分で勉強できる。




…家庭教師ったって、いきなり知らない人に勉強教えてもらうのなんてヤだよ。




絶対、勉強に集中できないもん。




…それに、いくら女の人でも2人っきりで勉強って気まずいし…。




ずーっと窓の外を眺めている私の心の中を察してか、悠ちゃんが携帯をいじりながら聞いてくる。