レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

 * * *


「わぁ……」

頂上に上がってくるにつれ、本多君の言っていたことがわかってきた。


「ホントにきれいですね!」

いつまでも見ていたいと思った。

もちろん、そう思えるのは、本多君と一緒にいるから……。


「……菅原。楽しそうだな」

「はい! ……!」

景色に見とれていて、気づかなかった。

振り向くと、隣に本多君がいて、それに加えて、とても素敵な微笑みがすぐ近くにあって。


その表情に、胸が破裂してしまいそうに、速い。


「……菅原ってさ、ホント楽しそうにするよな。こっちまで、楽しくなる」

言い終わると同時に、本多君の腕がゆっくり私に近づいてきて、手が頬に優しく触れる。