お昼になって家を出ようとしたら、 電話がかかってきた。 『着信中・・・理奈』 理奈………? なんか胸騒ぎがする。 嫌な予感しかしない。 「もしもし?」 《玲央ちゃん!?》 向こうから聞こえてきた声は 理奈じゃなく……看護師さんの声。 嫌な予感が頭の中を支配する。 《今すぐ来て! 理奈ちゃんが!》 ―――っっ!! 「わかりました。 すぐ行きます」 あたしはケータイと財布だけを持って 病院へと急いだ。