「理奈」


「……………玲央(レオ)」



私立病院の個室。


そこにある白いベッドには、

あたしの同い年な女の子がいる。



「調子はどう?」


「今日は安定してる。

今年も花火大会行けるかな?」


「行けるよ、絶対。

てか、絶対行こう!」


「そうだね。

浴衣着て行こう」



笑顔を見せてくれた理奈に安心する。


面会時間ギリギリまで

あたしたちは話していた。