毒 と 薬





「真実!」

「痛っ‥」



力が緩んだ隙に掴まれた手を振り払う



「あんたの事思い出したわ。
クラスの中心的人物
女男共、仲がいい

授業中は常に会話
休み時間も馬鹿騒ぎ

それが誰かの迷惑だとか考えた事無いんだろうね

常に周りに誰かいて、みんな仲良しとか考えて‥
そんなだといつか裏切られるよ」



「真実っ」



明人がより一層大きな声を上げた


「ごめん、ごめん
もう何も言いませんよー」



今度はちゃんと歩き出す

後ろを振り返る事なく片手をヒラヒラと降る


「じゃあね、明人
次来るなら1人で来てよ」



まだ後ろから川口の声が聞こえたが知らないふり



どうせ明日には学校で会うから、今避けても意味はないんだろうけど‥




「久しぶり、だよね‥」

クラスの人と話したの、



気付けば足早にその場を去っていた



明日、あの川口っていうのが声かけてきたら‥


そう考えただけでため息が零れた