「亜紀、久しぶりにお外で遊ぼっか」



彰君の引っ越しから一ヶ月後。


とじこもっていた私を見かねて、お母さんが外へ連れ出してくれた。




「亜紀、ボール遊び好きだったよね? ほら、お母さんが投げるからね」




飛んでくる、ボール……彰君も好きだった、二人でよくした、ボール遊び……。




「いやー!」