心なしか、ちょっと痩せた気もするし……あんな風に輝いてた面影は、ほとんど残っていない。



「あの……あんた、誰?」


「あ、突然すみません。私、川越亜紀といって、テニスクラブを様子を外から見てたことがあったんです」


「テニスクラブを……?」


「はい」



それから私は、久遠君に憧れたことや、近藤さんに入院のことを聞いたことを久遠君に説明した。