銀盤少年


こうなりゃこっちも反論してやろうか? 一樹からネタは上がってるんだ。


「中二キャラで女を引っ掛けようとしてる痛々しい奴にだけには言われたくねぇ」


「なっ!? 中二じゃねーよ! 謎の多いミステリアスキャラだし!」


「どの道イテェよ。大体ミステリアスキャラってなんだよ」


「まず初対面の女の子はこの眼のことを聞いてくる。その時に「昔……ちょっとな」と自嘲ぎみに微笑むことで、謎めいた雰囲気を醸し出してだな!」


「アホらし」


仁の考えていることが全く持ってわからない。


普通にしてりゃそこそこモテるだろうに、そんなことするから逃げられるんだろ。


まあ、そこが仁の良いところってやつなんだけど。



仁といい広野といい、俺の幼馴染はなんも変わっちゃいねぇ。


ちょっとだけ羨ましいと思ったのは、絶対に秘密だな―――