銀盤少年


【夢現】


「ごめん」


開口一番に仁が放ったのは、謝罪の言葉だった。


恨み言の一つや二つ言われるものだと覚悟していた俺にとって、仁の言葉は予期せぬことで動揺を隠しきれない。


「恨んでないのか?」


言ってすぐに後悔した。


恨んでないわけがない。


左目を奪って、スケートを奪って、仁の一生を狂わせた俺を恨んでいるに決まってる。期待してんじゃねえよ馬鹿野郎。


この場にいるのが堪らなく苦痛だが、逃げ出そうにもこの足じゃ自力で立ち上がる事さえままならない。


覚悟を決めろ。罵倒されて、ぶん殴られるのは当たり前なんだ。


暫しの沈黙の後、仁はふぅっとため息をついて、