銀盤少年


【少年の憂鬱】


もう嫌だ。いっそのこと殺してくれ。


なんて呟いた所でこの現状が打破されるわけがないので諦める。はぁ。


週に一度はある“朝飛宛ての手紙”の郵送係。なんで俺が郵便局員の真似事をせなあかんのだ。


同じクラスで同じ部活、仲も良いからという理由で頼まれるけど、流石にもう限界だ。


朝飛みたいな上玉が、邪な考えを持ってるお前らなんかに落とせるわけねーだろバーカ!


と言ってやりたいが、そんなことしたら全校生徒の女子を敵に回すことになるのでグッと堪えている。偉いぞ俺。


兎に角この手紙を朝飛に渡さないと。


ただ手紙を渡すだけだというのにこの精神的なダメージはなんなんだ?


嗚呼そうか、己の魅力のなさを嘆いているのか。とほほ……。


「先輩も大変ですね」


労いの言葉をかけてくれたのは、スケート部マネージャー海神七瀬。可愛い後輩だ。