銀盤少年


そしてどちらか一つは必ずコンビネーションにしなければならないというルールが存在する。


仁は3Aと3Fを二回ずつ跳んでいるが、後半の3Fは転倒してコンビネーションにすることが出来なかった。


この場合二つ目の3Fはシークエンス扱いとなり、基礎点に0.8をかけた一種のコンビネーションジャンプとして判断される。


つまり仁は、3A-3T・3Lo-2T・3F(シークエンス)・3S-2T-2Tの四つのコンビネーションを跳んだことになってしまうのだ。


コンビネーションジャンプは三つまで。この場合、四つ目の三連続はノーカウント。0点となってしまう。


仁の器用さが仇となった。3Sを単独にしていれば、基礎点の4.2にプラスの評価で加点が見込めたはずだ。


初歩的なミスだけど、ややこしいからたまにやっちまう選手がいるんだよなぁ……。


特に仁は復帰組だから、その辺の細かいルールに対応出来なかったんだろう。


それでも十分この得点は高い。ファイブコンポーネンツも六点台後半を揃えてるし、これを超すのは至難の業。


俺のパーソナルベストより高いしね。なんてこったい。