銀盤少年


草太君は優しいなぁ。自分も試合控えてんのに、本当に良い子でお兄ちゃん嬉し涙出そう。


「まあ一樹なら大丈夫だろ。復帰組に遅れを取るなよ~?」


そんでもって、応援してるのかプレッシャーをかけているのはかわからない先生。


意地悪な笑みを浮かべて、背中をバシバシ叩いてくる先生にもう一個溜息。はぁ。


復帰組つったって、その二人は別格だっての。


でもまあやるしかないわけで、それにジャンプだけだったら二人に負けない自信がある。


それに秘密兵器もある。


ブロック大会に出場しなかったからって、なにも遊んでいたわけじゃない。


この日に向けて粛々と秘密兵器を磨いて来たのだ。


一発逆転用の超大技。出来れば使いたくないが、相手が仁と狼谷なら使わざるを得ない。


「“アレ”を跳ぶかどうかはお前に任せる。悔いが残らないように、良く考えるんだぞ」


「はい!」