銀盤少年


口調は慌ててるけど、手はしっかりと動かしている。


なんだか申し訳ないな。カズの衣装だけでも大変なのに、ケンちゃんの衣装まで頼んでしまって。


優希ちゃんの負担は誰よりも大きいはずだ。


それに資金のやりくりだって楽じゃない。


手芸部の部費とスケート部の部費を合わせて作っているみたいだけど、今回は二人分作るわけだからその辺りの計算もしなくちゃいけない。


カズからこっそり聞いた話じゃ、部費のupを直接教師陣に直談判したらしい。


行動力があるし度胸もある。俺も見習わないと。


「凄いな優希ちゃんは。二人分の衣装作りは大変だろ?」


「私に出来るのはこれくらいだから。少しでも皆の役に立ちたいし」


「カズのことが好きなんだね」


「うん。……ふぇっ!?」


おお真っ赤真っ赤。一気に頬が紅潮してる。