「おぉ~怖っ!!薫ちゃん、こんな奴やめて俺にしない??」
「えっ!?あ、あはははは・・・・・・・・」
ここは苦笑いに限る。
「人の女口説いてんじゃねぇーよ、女好き野郎」
「いってぇ~」
女好きなんだ・・・・・・。
どうりでチャライと思ったよ。
それにしても、この兄弟上と下逆なんじゃないの~??
優は普通にお兄さんの事叩いちゃってるよ・・・・・・。
いいのかな、それで・・・・・・。
「とにかく俺の部屋から出てけ!!」
「はいはい、わかりましたよ~。じゃあね~薫ちゃん~」
「・・・・・・・・」
嵐のようなお兄さんだった。
「チッ、あのクソ兄貴め。俺と薫の時間を邪魔すんじゃねぇーっうの」
おいおい優さん。
いくらうざくてもそんな事言っちゃダメでしょ。
たとえお兄さんでもさぁ~。
ふとそんな事を思いながら優を見る。
ーーーーバチッ
優と目が合った。
なんか言いたそうな感じの顔をしている。

