「よかった~」
そう言うと美鈴はほっとした表情になった。
「そういえば美鈴、誰に電話かけてたの??」
「透だよっ!!」
透??・・・・・・・あ、翠川君か!!
ん、ちょっと待って。
「翠川君ってここの学校だったの??」
「あれっ?知らなかった?そうだよ!!それに田中君と仲いいんだよ~」
「そ、そうだったんだ・・・・・・」
全く知らなかった・・・・・・。
美鈴は詳しすぎるよ~。
するといきなり屋上のドアが開いた。
そこには優と翠川君がいた。
あれ、てか翠川君何にも変装してない。
同じ事務所なのに何も言われてないのかな~??
言われてるのって私だけ??
「薫、大丈夫か??」
「あ、うん・・・・・・大丈夫」
突然ふわっと抱きしめられた。
優は走って来てくれたのか息が切れている。
私の事心配してくれたんだ。

