「薫っ!!逃げるよっ!!」


「あわわわ、ま、待ってよ美鈴!!」


状況についていけずにぼ~っと突っ立っていたら美鈴が走り出した。
そして何処かに向かおうとしてるのかもわからず連れてかれる。
ふと、後ろを見るとたくさんの生徒が追いかけてくる。


「薫ちゃ~ん、待ってよ!!」


「ヒッ!!」


な、何あれっ!!
こ、怖いっ!!怖すぎるっ!!


「薫っ!!後ろ見ずに走るよ!!」


「あ、うん・・・」


私は美鈴に連れられて屋上に来た。
猛ダッシュで逃げてきたので誰にも追いつかれなかったけど、とつても疲れた。


「はぁはぁ・・・・・つ、疲れたぁ・・・・・・・・」


「か、薫・・・・・だ、大丈夫っ・・・??」


「だ、大丈夫・・・だよ・・・・・」


み、美鈴に迷惑かけちゃったな・・・・・。
あ~あ、やっぱり正体バラすんじゃなかった。