大地に連れて行かれたのは、道を外れた土手だった。 穏やかな、山の水が流れている。 ここまでなら、かろうじて明かりが届く距離。 何を言われるんだろう。 やっぱり、彼女を裏切れないとか? 怖いよ。 不安と緊張とで、胸がバクバクしてきた。