「だって、話し辛くねえか?」 「大丈夫よ。ちゃんと聞こえてるから」 こうやって、並んで寝てるだけで、充分じゃない。 それ以上の事なんて、求めないで欲しいわ。 「大地、言っとくけど、私は彼氏が大好きだから」 「分かってるよ。オレだって、彼女が好きだから」 そう言ったきり、大地は何も言わなかった。 ――田舎暮らし初日…。 私は、とんでもない出会いをしたのだった。