『あなた方はどうしてそんな所にいらっしゃるのか知りたいですわ〜』
この妙に殺意がこもった声は――
「葛西……」
『俺も居るぜ?』
――葛西の背後から淳が顔を出した。
『話するのになんでこんな所まで行ってんのよ!』
「それは俺じゃなくて……」
駿兄が突然眠りだしたから。
『悪いな、真琴の所為じゃねぇからさ』
「優兄……!!」
本当優しいよ貴方!!
『ふうん、じゃあ優様に免じて許してあげるわ』
偉そう……。
って言うかまだ“優様”とか呼んでるんだ。
『何、その目は』
葛西がじろりと俺を睨んだ。
「何でもありませんっ!」
なんか最近、何でもないって台詞をよく使うなあ……。
『いいわ、ここで話をしましょう』
そう言って葛西は部屋のドアを閉め――
「あ――」
――俺が注意しようとした時にはもう遅かった。
葛西が閉めようとしたドアは見事、後ろに居た淳の顔面にヒットしていた。
この妙に殺意がこもった声は――
「葛西……」
『俺も居るぜ?』
――葛西の背後から淳が顔を出した。
『話するのになんでこんな所まで行ってんのよ!』
「それは俺じゃなくて……」
駿兄が突然眠りだしたから。
『悪いな、真琴の所為じゃねぇからさ』
「優兄……!!」
本当優しいよ貴方!!
『ふうん、じゃあ優様に免じて許してあげるわ』
偉そう……。
って言うかまだ“優様”とか呼んでるんだ。
『何、その目は』
葛西がじろりと俺を睨んだ。
「何でもありませんっ!」
なんか最近、何でもないって台詞をよく使うなあ……。
『いいわ、ここで話をしましょう』
そう言って葛西は部屋のドアを閉め――
「あ――」
――俺が注意しようとした時にはもう遅かった。
葛西が閉めようとしたドアは見事、後ろに居た淳の顔面にヒットしていた。

