体の意識が薄れ、俺はベッドに体を預けた。

『真琴!!』

 淳の声が聞こえた。

 淳だって……本当はどうでもいいんだろ?
 俺が居ても居なくても。
 お前は、俺と違って優秀なんだ。
 寄ってくる人間なんていくらでも居るからな……。


 その時、

(くそ……! 後少しだと言うのに!!)

 朝日が上り、夜空は明るく照らされた。

「!?!?」

 その瞬間、またペンダントが熱くなった。
 そして急に体の感覚が戻った。
 頭に響く声も聞こえなくなった。

『ま……こと?』

 何が起こったか分からないという顔の四人が見えた。

「……大、丈夫」

 俺は言った。

『本当に、真琴か?』

 ああそうか。
 体乗っ取られたのかと心配しているのか。

『ねぇ発情期』

 葛西が突然言った。

「発情期って言うなぁ!!」

 俺は自然に反応した。

『うん、藤崎ね』

 葛西が頷きながら言った。

 試したのかよ!!