『何よ?』

 葛西が怪訝そうに聞いた。

「それはっ……おま……」

 野郎四人が泊まる中に女だぞ!?
 普通に考えて……
 しかも風呂とかも入るし。

 葛西のはだっ――

『今変態な想像してたでしょ』

 葛西がそう言って俺の頭を殴った。

「いってぇ!!!」

 淳に殴られた所をまた殴りやがって!!

『そうなの真琴〜?』

 淳が滅茶苦茶ニヤニヤしながら聞いた。

 淳の野郎……。

『真琴君はエロだったんだねぇ』

 う、うわぁぁん!!
 穴があったら入りたい。
 無いなら掘ってやる!!
 そんな気分だ。

『まぁまぁ』

 優兄がそんな俺をフォローしようとする。

 優兄……!
 やっぱりいい人!!
 穴から出してくれる神様だ!



『真琴も発情期なんだから仕方ないだろ』



 きっと今、口に飲み物を含んでいたら吹き出していただろう。

 神様の仮面を被った悪魔が居るー!!
 しかも無自覚っぽいー!!

『は、発情期って!!!』

『うけるー!!』

『真琴ぉ!! 発情期かよ!』

 案の定、笑いの渦が。

『あれ……なんか、ごめんな』

 優兄が謝ってきた。

「いや、いいさ……」

 俺はもう苦笑いしか出来なかった。