そうしている間に、もう日が暮れてきた。

「わ、もうすぐ6時だ」

 俺は時計を見て言った。

『真琴、今日家に泊まっていかねぇ?』

 淳が聞いた。

「えっ、いいのか?」

『いーよいーよ! 母さんと親父なら旅行で居ねぇし』

 まあ何度か淳の家に泊まったこともあるし。

「あ! でも――」

『どうした?』

「制服とか持ってこなきゃ」

『…………明日土曜だよ』


「あ」

 ……恥ずかし〜。

『じゃあ俺も泊まっていくかなっ』

 優兄が言った。

『じゃあ私も!!』

 …………ん?
 今流れで爆弾発言をした人間が一人居るような。

「ほ、本気かよ葛西?」

『二人も三人も一緒よ!!』

 そりゃ、二人も三人も一緒……同性ならな!!

『着替えならこれで明日くらい大丈夫だからっ』

「〜そういう問題じゃない!」

『いいぜ!』

 んん?

『い〜よ〜』

 んんん?

『いいんじゃね?』

 んんんん?

『ありがとー』

「ちょっと待て!!!」