「事情は何となく分かったけどさ――疑問点が数個ある」
『疑問〜?』
今まで暇そうにしていた駿兄が会話に加わった。
「まず、結局このもう一人の俺って何者なんだろうか……」
俺の中に居るし、俺の声。
だけど、俺とは違う。
そんな存在。
一体何なのだろうか。
『うーん……はっきりは言えないけど、まー君が――』
「ちょっと待て」
俺は話し始めた駿兄を一旦止めた。
理由は――――
「何だよ“まー君”って!!」
『真琴だからまー君っ! いいでしょ?』
駿兄は笑顔で言った。
「よ・く・な・い・!!」
『気を付けろ……俺も最初ゆっぴーってあだ名を付けられたんだ』
優兄が俺にこっそり言った。
ゆっぴーって…………。
『ねぇまー君』
「まー君って、呼・ぶ・な・!」
俺は大声で言った。
『じゃあ何て呼べばいいのお?』
「真琴でいいよ!!」
ああもう、さっきから話が脱線してばかりだ。
『疑問〜?』
今まで暇そうにしていた駿兄が会話に加わった。
「まず、結局このもう一人の俺って何者なんだろうか……」
俺の中に居るし、俺の声。
だけど、俺とは違う。
そんな存在。
一体何なのだろうか。
『うーん……はっきりは言えないけど、まー君が――』
「ちょっと待て」
俺は話し始めた駿兄を一旦止めた。
理由は――――
「何だよ“まー君”って!!」
『真琴だからまー君っ! いいでしょ?』
駿兄は笑顔で言った。
「よ・く・な・い・!!」
『気を付けろ……俺も最初ゆっぴーってあだ名を付けられたんだ』
優兄が俺にこっそり言った。
ゆっぴーって…………。
『ねぇまー君』
「まー君って、呼・ぶ・な・!」
俺は大声で言った。
『じゃあ何て呼べばいいのお?』
「真琴でいいよ!!」
ああもう、さっきから話が脱線してばかりだ。

