いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「あら? いらっしゃい!!」


するとお母さんも奥から出て来た。


「はじめまして、藤村です。」


奈緒子は母親に深く頭を下げた。


「こんにちは。 堅苦しいのはなし、
さぁ、上がって!!」


「はい、失礼します。」


奈緒子はもう一度頭を下げた。


「さぁ、上がって。」


「うん。」


雄志が誘導するように奈緒子に手を差し伸べた。
奈緒子は靴を脱ぎ自分のを揃えてから
玄関に足を踏み入れた。