いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「前の会社は?」


「ああ、あそこは辞めた。」


「そうなん?」


「うん。こっちの方が何かと融通がきくし。」


「そうなんや・・・」



「実は私、昔に製菓の専門学校行ってて、
パティシエを目指したことあったんよ?」


「ああ、そう言えばなんか言ってたな?
あれホンマやったんや?」


「どうゆう意味よ? 嘘やと思ってたん?」


「うん。」


「もうっ!!」


奈緒子は笑いながら俺の肩を軽く叩いた。