あたしは、あれから潤を避け続けた。

近くにいるだけで

気持ちがあふれてしまうから。


すると、

ある日突然、


「朱里!!!」


「どうかした~??」


クラスの子が話しかけてきた。
なんか、興奮してるみたいだし。



「佐野くんが呼んでる!!!」


「佐野くん??」


だ、誰?

あたし、正直・・・・

男子の名前、ほとんど知らない。

潤しか見てこなかったし。