「ただ………彼女に手を出されたら腹の虫がおさまりませんから」 「はい?」 空雅はニコッと笑い 「死ね」 毒を吐いて無駄に長い足で蹴りを入れた 「こいつに手出したら………わかるよね?」 男は無言で何度も頷き逃げた 「ったく………平気か?」 「………平気だと思いますか?」 「平気そうだな」 「ほんと、私に関わらないで下さいよ。権力を使う人は嫌いです」 小さく空雅は笑い手首のネクタイをほどいてくれた