結局悩んだ末── 「デパート行きたい」 『決めるの遅』 腕を組み、壁にもたれながら、私が決めるのを待っててくれた。 文句1つ言わなかったのに… 『決まったなら早く行こうよ』 先々歩く霧斗── はぁ、と小さくため息を付き、走って追い掛けた。