遮光カーテンから、 うっすらと出る太陽の光。 その光が、朝だということを伝える。 まだ、 6時頃だろうか。 あたしはふと目が覚めた。 なんだろう。 この感じは。 嫌な、不吉な感じがする。 その思考を切断するかのように、 電話が鳴った。 出たのは1階で寝る母。 「そんなっ!」 2階にいるあたしでも聞こえた、大きな声。 なにがあったのだろうか。 なんの電話なんだろうか。 あたしは静かに自分の部屋にいた。