鼻を差すような、独特の臭い。 薄い蛍光灯に、緑の腰掛がない椅子。 そう、 ここは病院。 あの後南がいたことをおばさんに言い、 病院に連れてきた。 なぜ病院に連れてきたかと言うと、 南がおかしいから。 南の顔は酷くやつれ、 頬はこけていて、目の下にはクマ。 目には光が一切入っておらず、死んでいるようだった。 そんな南の姿を見たおばさんは酷く悲しんでいたが、 南が無事だったことに、凄く安心しているようだった。