…からん。

渇いた音が鳴り響く。

それは来客を知らせるドアベルの音。


「次の客が来たようね」


ユノは無表情に言い放ち、音のした方に歩いていく。

銀色の髪を、揺らしながら。




…ここは『コンビニ』。

貴方が望みさえすれば何でも揃う店。


ヒトの欲望を糧に、


今夜も


あなたのご来店をお待ちしています…。