「…ここで待ってたら、陸先輩が来て…それで…「抱きしめられたんだ。」

全部知ってるから、という言葉に私は凍りつく。

知ったから、この場所だったんだ。

「海、いつの間にか嘘つけるようになったんだね、あたしずっと一緒にいたのに気づかなかった。」

「水月は誤解してる。
私、嘘ついてないよ!」

信じて!

「じゃあ、ブレスレット貰ったっていうのは?」

痛い所を突かれる。

「そ、れは…「本当なんだ。」

「私は水月を応援して…「煩い!」

パシン!と頬を叩かれて、尻もちをつく。

「海の言葉はもう聞きたくない!」

私に冷たい言葉が次々と突き刺さる。