「あなた、王子様…陸様を好きなんですね?私の友達がここで話をしていたのを聞きました。」

…もしかして、この先輩は陸先輩のファン…?

思わず身構えたあたしに、先輩は笑いかける。

「そんなに警戒しないで。私も陸様が好きなのは事実だけど、だからって怒らないわ。」

…?
じゃあなんで…。

「でも、あなたの友達…海さんは別です。」

急に笑顔が消えて、その覚めた表情にゾクっとした。

「あなた、海さんと陸様の3人で夏祭り行ったらしいわね。あなたがいない時、あの2人が何をしていたか…知っているのかしら。」

そう言って、教えてくれた内容は衝撃的なものだった。