そういって渡されたのが、四つ葉のクローバーのキーホルダーだった。

「わぁ…!」

「うみちゃん、四つ葉好きでしょ?
上に持ち上げて中を見てみて!」

言われた通りにする。

「中が透明だから、空が見えるよ。」
「本当だ!」

四つ葉の中に空を…そらくんを見てる気分だった。

「これで約束も…僕のことも、忘れないでしょ?」

「うん!…あ、そらくん!私もあげるもの持ってくるから待ってて!」

「あっ、うみちゃん!」

私は急いで家に帰って、
そして、渡したいものを手に取り急いで戻った。





「…あれ?」

だけど、もう、そらくんはいなかった。