「…それにしても、なんでそうなるかな!って感じ。」

少し経って水月が言った。

「何のこと?」
「空先輩だよ。」

即答された。

「先輩がしたことは酷い。
…あたしと同じ位酷い。
あーもう!
何か一回引っ叩きたい気分。」

「ちょっと水月さん?
一応、先輩だから…。」

「先輩だろう何だろうが、
悪いものは悪いから。
泣き寝入りは駄目だから。
あたしに言ってね、海。
海を泣かせる人はあたしが許さん。」

水月は最近、
ガンガン行け!
ってなってる気がする。

なんだか昔の水月に戻ったみたい。

「最近男らしくなってない?
それ、いいの?」

嫌だったんじゃないかな…。

「え?…あー、気にしない。
海のためなら鬼にでもなるよ。
ふふふ…」

水月は黒い微笑みを浮かべる。

「なんか、頼もしいけど怖い!」

椿さんの安否が心配です…。