「呼び出されたんだろ!?」

「はぁ?何のことだ?」

「あれ…海ちゃんから何か、無い?」

「…昨日から何も無い。」

「…うわー!」

「…何があった。」

さっきから何を焦っている?

「水月ちゃんから、海ちゃんが空を呼び出したって、お知らせは昨日したって聞いた。」

風が強かった日だ。
大方、手紙は俺が行く前に飛ばされたのだろう。

「場所と時間は。」

「でも今からじゃ「いいから言え。」
陸が一瞬、外を見る。

俺が下校する北野を見てから、2時間が経っていた。
昨日と同じ位、風が強い。
日が沈み、気温も下がっている。

「公園…放課後直ぐだ。」

急がなければならない。