「ここは…。」

先輩が海と会ってた…体育館裏だった。

先輩の話も大体予想がついた。

「ごめん!」

急に頭を下げて謝った先輩。

「海ちゃんは悪くないんだ!俺が付き合ってないのに抱きついたから!」

「え…え!?」

付き合ってない…!?

固まるあたしに、先輩は真実を教えてくれた。


海は虐められていた。

しかも、虐めの主犯者は私に告げ口した人だった。

「…知らなかった。」

涙が溢れそうになり、思わず呟く。

「俺も友達にハッキリ言われるまで知らなかったよ。」

あたしの呟きに同じことを思ったのか、陸先輩がそう言った。