「…改めまして、椿さん。
今日は慰めてくれたり、教科書とか解決してくれて、感謝です。」

「まだ、全部解決していない。」

「感謝して悪いことは無いでしょ?」

椿さんは黙り込む。

「それと、これ、返す。」

私が渡したキーホルダー…。

「…まだ椿さんが持っててください。」

「これ、北野の宝物なんだろ?」

「……じゃあ、全て解決したら返してくれる、って言うのは、ダメかな?」

確かに宝物だけど…全て解決したら、椿さんには、また会ってお礼がしたい。

「分かった。」

椿さんは納得してくれた。

「バイバイ、椿さん。」

そう言って私は帰った。