吸血男子

 実際やり方がないわけでもない。





 やったことないからくわしくはわからないし、興味もなかったからね。





「なる…?」

「…考えさせて」





 え、冗談で言ったのに……。





 本気で考えてるんだ。





「陸君がしたいほうにして」

「あぁ」

「いつでもいいよ」

「これで生まれ変われば時哉…を助けられる?」

「え?」





 どういうこと…?





 聞き返すと陸君はハッとした顔で「なんでもない」と言った。