しかし、そこに雄一の文字はなく、封筒に書かれた筆跡と同じ文字があり、こう記してあった。
『ごぶさたしております。
長期に渡る海外出張、お疲れさまでした。
お体に変わりなく、お元気でお過ごしでしょうか?
雄一の母、ゆり子でございます』
「―――ッ!?」
理花は呼吸することを忘れた。
心臓すら止まったかのように思えた。
気を失ってしまえたら、少しは楽になれたかもしれない―――ほんの一瞬ではあるだろうが。
このままばったりと倒れてしまいたいのに……。
ショックがあまりに大きすぎて全身が硬直したまま止まってしまった。
今の理花は、まるで彫刻になってしまったかのように動けなかった。
人間はあまりに大きな衝撃を受けると、悲鳴すら上げられない。
ただ、ただ、呆然とするだけ。
まばたき一つもしない……。
『ごぶさたしております。
長期に渡る海外出張、お疲れさまでした。
お体に変わりなく、お元気でお過ごしでしょうか?
雄一の母、ゆり子でございます』
「―――ッ!?」
理花は呼吸することを忘れた。
心臓すら止まったかのように思えた。
気を失ってしまえたら、少しは楽になれたかもしれない―――ほんの一瞬ではあるだろうが。
このままばったりと倒れてしまいたいのに……。
ショックがあまりに大きすぎて全身が硬直したまま止まってしまった。
今の理花は、まるで彫刻になってしまったかのように動けなかった。
人間はあまりに大きな衝撃を受けると、悲鳴すら上げられない。
ただ、ただ、呆然とするだけ。
まばたき一つもしない……。


