「なんか、入る隙ないや。」 「なお……」 「だからねっ? 裕一くんとちゃんと向き合おうかなー? なんて、」 「え……っ?」 本日2回目の拍子抜けた声。 「この3日間何回も話しかけてくれて、ゆきちゃんはグループ違かったから知らないかもだけど……」 「う、うん」 「山登りのとき最後列でずっと2人で登ってたんだ。」 知らなかった 「段差とかさりげなく手を貸してくれたり、荷物持ってくれたり、話してても飽きなかったし、あ、この人なら好きになれる。そう思えた自分がいたんだ。」