お父さんとお母さんがいなくなった後、私の入院費とか色々出費が重なった。
そして、私が入院してるからお兄ちゃんもろくに働けなくて、お金が足りなくなったんだ。
どんどん追い詰められて、私には何も言わなかったけど、ちょっとダメなところからお金を借りてしまったらしい。
高校は行け、というお兄ちゃんに私は言われた通りに高校へ進学することにした。
「ただいま」
「おかえり、瑠榎ちゃん?」
高校の入試が終わって帰れば、知らない人が玄関にいた。
「誰、ですか…」
「お兄さんの知り合いの黒川といいます」
でも、その人の格好はあきらかにお兄ちゃんの知り合いとは思えない格好だった。

