「俺、実は瑠榎と会うのここであったのが初めてじゃないんだ」
「え?」
少し離れて私の涙を拭ってくれる悠斗が昔の話をしてくれた。
「中2の時、友達と遊んでたら遅くなってさ。帰りはもう真っ暗で友達と急いで帰ってたんだけど、高校生くらいの人に絡まれて」
まあ、この辺は不良高校とか多いしなあ…。
「あ、これはお金取られるか殴られるかだなって思ってたら綺麗な女の子が現れて、高校生は男の人だったのにサクッと倒しちゃって、その様子がすごく綺麗でさー」
…なんかそんな事があったよーな、なかったよーな…。
「後から来た男の子に怒られてたけど、俺らの方を見て、いたずらっ子みたいに笑ってくれて。見惚れてたら名前とか聞けなかったんだよねー」
ほんとやらかしてるわ、と遠くを見る悠斗。
「あ…思い出した。勝手に喧嘩して類に怒られたやつだ」
1人で喧嘩売るな、買うなってスッゲー怒られたやつ。

