いつもより倍くらいの時間をかけて学校についた。
すでに1時間目の授業は終わっていて、今は休憩時間。
「あ!!瑠榎が来た!おっはよー!!」
ゆっくりと校舎に入れば笑顔の朔がいた。
靴箱のところで待ってくれていたらしい3人の姿が目に入って、胸が痛む。
会いたくなかった…。
いつもはあんなに会いたい3人なのに。
心を殺して自分の靴箱の前に向かった。
「遅刻かよー」
「体調でも悪いのか?」
3人とも心配してくれながら近づいてくる。
来ないで…。
言いたくない。
「瑠榎?」
何も言わないで靴を履き替える私を不思議に思ったのか、朔が顔を覗き込んでくる。
ごめんなさい…。
心の中で謝ってから3人を無視して、教室へと足を進めた。
「ちょ、瑠榎ちゃん…!」
腕を掴んで私を引き止めた來輝くんを冷たい目で見る。
「離して」
「瑠榎…?」
そんな泣きそうな顔しないでよ、朔。
心がブレちゃう。
「どうしたんだよ…」
不安そうな顔しないでよ、來輝くん。
「何かあったのか?」
悠斗くんも、心配そうな顔しないで。
「別に、何もない。あんた達といたくなくなっただけ」
できるだけ冷たい目で3人を見る。
本当に、ごめん…。

