「だめ。心配だから」
「そこらの奴にやられるような私じゃないけど」
特に心配されることもないと思っている私はちゃんと返事をせずにコップに入れたお茶を飲み干した。
けど、お兄ちゃんの視線は痛いくらいに感じる。
「…今日は悠斗が送ってくれた」
根負けした私はため息を吐いてから、小さく答えた。
「あ!あのいい子か!」
「そうそう」
どこか嬉しそうなお兄ちゃんに適当に返事を返しながらお茶やコップを片す。
「また今度家に連れておいでよ」
「え」
思わぬお兄ちゃんの発言に一瞬だけ動きが止まってしまった。
彼氏でもないのに家は…変だろ。
「俺も仲良くなりたいし」
「…気が向いたらね」
また何か言われる前にカバンを掴んでリビングから出た。

