2人で家までの道のりを歩く。
いつも通りで距離なんか変わるはずもないのに、なぜか距離が短くなったような気がした。
そして、悠斗と別れる十字路が近づいてきて、少しだけ歩くスピードを緩めた。
「あ。俺、買いたいものあるからコンビニ寄る」
「コンビニ…。私の家の近くじゃん」
思い出したように悠斗が発した言葉でもう少しだけ一緒にいられるとわかり、思わず顔が緩む。
「じゃあ、瑠榎の家まで送るよ」
「え、いいよ。悪いし」
「こんな暗い中女の子1人で帰すわけにはいかないでしょ」
「その辺の奴なら余裕で勝てるから大丈夫だよ?」
「まあ、そうだろうけど」
困ったように笑う悠斗にクシャッと頭を撫でられ、少し目を瞑る。
次に目を開ければ、優しい顔をした悠斗がいて心臓が高鳴った。
「俺のわがままだと思って、送られてよ」
「悠斗がいいなら、ありがたいけど」
「よかった」
嬉しそうに笑ってくれる顔を見れずに思わず顔をそらした。
…顔が熱い。

