それからしばらくの間、下に降りてみんなで楽しく話をしていた。
ずっと春真は私の腕にくっついたままだったけど。
「春真、今日はどうしたの?」
「油断ならないやつがいるから…」
「んん?」
威嚇するように見ている先には來輝くんの側で笑っている悠斗がいた。
「悠斗?」
「あいつと2人っきりになんて絶対させない」
臨戦態勢で悠斗を見ている春真を不思議に思いながらも、もう一度悠斗に目線を向けるとちょうど目があった。
悠斗はチラッと春真を見たけど、いつも通りの優しい笑顔で私たちの方へと近づいて来た。
「瑠榎」
「おー、楽しんでる?」
「うん。もちろん」
さわやかな笑顔のまま、ギュッと私の腕を握る力が強くなった春真の反対側にゆっくりと腰掛ける。
そして、反対側にいる春真に目を向けた。
「なに」
「そんなに警戒すんなよ」
「じゃあ瑠榎から離れて」
「それはできないなあ」
威嚇する春真と笑顔の悠斗に挟まれて少し体を反らしながら、苦笑いを浮かべる。

